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女性のためのお役立ちコラム

Column

子宮頸がんワクチンは自費?無料で受けられる対象者について

子宮頸がんワクチンは、国が定める対象年齢であれば、公費で受けられるワクチンです。
公費対象の年齢や摂取内容について、詳しく解説します。
また、公費対象者ではない女性のワクチン接種についても紹介します。
今後ワクチンを接種する方や、接種するタイミングを逃してしまった方は目を通してみてください。

子宮頸がんワクチンは公費で接種できる

子宮頸がんワクチンは、対象年齢であれば、公費での接種が可能です。対象者とその年齢、接種回数について詳しく解説します。

対象は小学校6年生〜高校1年生

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)を公費で受けられる年齢は、小学校6年生〜高校1年生までの女性です。対象年齢になると、住まいがある市町村から接種に関するお知らせが届きます。
この子宮頸がんワクチンは、性交渉を経験する前に受けることが重要です。もし、性交渉を経験した方でも、ワクチンを接種することで子宮頸がんの確率を下げられます。
将来、子宮頸がんになるリスクを大幅に減らすために、ワクチンの接種をしましょう。

3回接種する ※例外あり

ワクチンの必要な接種回数は3回です。1回目に打ったワクチンから2か月後に2回目の接種、6か月後に3回目を接種します。
3回きちんと接種することで、子宮頸がんの原因のHPV感染を50%〜70%下げられます。今年度(令和5年度)から接種できるようになった9価のワクチン「シルガード9」では子宮頸がんの原因の80~90%を占める、
7種類のHPVの感染を予防することができます。

もし、1回目や2回目の接種時に気になる副反応があれば、接種をストップすることもできるワクチンです。アレルギー症状など副反応が出た方は、医師に相談してください。
対象年齢になった時に届く各市町村のお知らせを読んで、対象病院で接種をしましょう。

例外として2回の接種でよい場合があります。
15歳未満で1回目にシルガード9を接種した場合は、1回目接種後6ヶ月から12ヶ月後に2回目の接種をすれば、2回のみの接種でよいことになりました。

キャッチアップ接種について

「キャッチアップ制度」について解説します。以下の期間にワクチン接種の対象者だった方は、現在も公費でワクチンを受けられます。
まだ受けていない方は、ぜひご確認ください。

平成9年度生まれ~平成17年度生まれの方が対象

キャッチアップ対象者は、平成9年度〜平成17年度生まれの女性です。日本は以前、ある一定の期間、子宮頸がんワクチンの推奨をやめていた時期がありました。
この推奨をやめていた期間に、本来ワクチン接種を推奨されていた年代の方へ、フォローする制度がキャッチアップ制度です。
接種の公平性を保つために作られたフォロー制度です。

接種可能期間

キャッチアップ制度の接種対象者には、各市町村から接種のお知らせが届きます。その内容に従って、ワクチン接種を進めましょう。
接種の対象期間は、令和4年4月~令和7年3月までです。
一度も受けたことがない方は、3回の接種期間を開けて行う必要があるため、接種可能期間に余裕を持って動きましょう。
ワクチンの安全性とリスクを理解した上で、接種するかどうかの判断を行ってください。ご家族との相談も大切です。

対象者以外は自費です

先ほど紹介した対象年齢層以外は、ワクチンの接種は自己負担です。ワクチンの自己負担額は、病院によって価格の幅が広くあります。
また、9価のHPVワクチンを摂取しようと思うと、さらに金額が上がります。
15歳以上の方は、3回接種です。

まとめ

子宮頸がんワクチンの公費接種について、接種対象年齢や、キャッチアップ制度を解説しました。
子宮頸がんワクチンは、接種することで子宮頸がんのリスクを大幅に下げられるワクチンです。
長池産婦人科でも、子宮頸がんワクチンの接種を行っています。ワクチン接種を希望する方は、受診券・保険証などを準備してお問い合わせください。